【事実(このとおりに書いてほしいこと)】 ・商品名: 安納芋のスイートポテトタルト ・販売開始: 2026年10月17日(土) ・数量: 1日20個まで ・価格: 1,280円(税込) ・店名: カフェ・リボン 渋谷店 【伝えたいこと(言い方は任せる)】 ・安納芋の甘みが強め。生地はさっくり ・去年すぐに売り切れたので、早めの来店をすすめたい 【書かないこと】 ・ほかの店との比較、「No.1」「一番」などの言い切り
事実確認
生成AIのSNS投稿を事実確認して誤りを公開前に止める方法
要点
ChatGPTなどが作ったSNS投稿の案を確かめずに出すと、商品名・曜日・個数の誤りや、「No.1」「人気」などの根拠に欠ける誇張表現がそのまま公開されることがあります。起きやすい事故と、Poslioでの対策をまとめました。
AIが生成した文言で起きる事故
たとえば、店内の告知の原稿(「安納芋のスイートポテトタルト」、2026年10月17日(土)から、1日20個まで、価格は税込)を生成AIに渡したとします。返ってきた案を読み流してSNSに貼ると、次のような誤りを含んだ投稿が公開される可能性があります。公開したあとで消しても、それまでに見た人やスクリーンショットには残ります。
- 商品名「安納芋スイートポテトのタルト」と、原稿と違う名前で出る
- 曜日2026年10月17日は土曜日なのに「10月17日(金)から」と出る
- 個数1日20個までのはずが「1日30個限定」と出る
- 表記価格の「(税込)」が抜ける
- 言い切り・誇張原稿に無い「地域で人気No.1」が入り、根拠を聞かれても示せない
- URL原稿と違うページや、存在しないURLが入る
なぜ起きるか
生成AIの文章は自然で、宣伝の文としても整っているので、読み流しやすくなります。個人情報保護委員会も、生成AIの応答には不正確な内容が含まれることがあると注意を呼びかけています。
もう1つの理由は、確認が1人の注意力だけに頼っていることです。書いた人が急いでいると、見比べる手順は飛ばされます。AIのチャット画面からSNSに貼るまでの間に、それを止める仕組みもありません。
Poslioでの対策
AIの案を確かめないまま出さないために、Poslioで使える機能を5つ紹介します。機能ごとに、何をするか・画面の例・対応する誤り(上の事故の項目)を並べます。
素材から作る
伝えたいことのメモと写真を渡すと、AIがアカウントごとに投稿の案を作ります。案は人が読んで直し、「まとめて保存する」を押すまで投稿になりません。案には公開日時の候補が入ることがあるので、保存の前に日時も確かめて直せます。承認の要らないアカウントで、予約の権限を持つ人が保存すると、校閲に修正必須の指摘が無ければ、その日時で予約されます。承認の要るアカウントでは、承認が済むまで予約も公開もされません。
@cafe_ribbon(X)
秋限定の「安納芋のスイートポテトタルト」を、2026年10月17日(土)から始めます。 1日20個までの数量限定です。
この案を外す
まとめて保存する
案が気に入らなければ「この案を外す」で外せます。外した案は保存されません。
- 対応する誤り確かめずに貼って公開する流れ(どの誤りにも効きますが、誤りそのものは見つけません)
- 使えるプランすべてのプラン
チェックリスト
アカウントごとに決めた確認項目に、すべてチェックするまで保存できません。事実確認の項目を入れておけば、元の資料と見比べたかを、保存のたびに書いた人に確かめられます。誰がいつチェックしたかも投稿と一緒に残ります。
チェックリストのすべての項目にチェックすると保存できます。
- 元の資料(価格表・告知の原稿)と見比べた
- 商品名・日付・曜日・個数を資料の表記に合わせた
- 未チェック:資料に無い数字・評価が足されていないか確かめた
戻って修正する保存する
チェックしていない項目が1つでもあると、「保存する」は押せません。
- 対応する誤り商品名・曜日・個数・表記
- 使えるプランすべてのプラン
承認
アカウントごとに承認者を決めると、ほかの人が書いた投稿は、承認者が承認するまで予約も公開もできません。承認のあとで本文を直すと新しい版になり、校閲と承認からやり直します。
承認者が自分で書いた投稿は、1段階のアカウントでは承認なしで公開待ちになります。書く人とは別の人に見てもらうなら、チームプランの2段階の承認にするか、書く人を担当にしたうえで承認者から外します。
秋限定の「安納芋のスイートポテトタルト」を、2026年10月17日(土)から始めます。 1日20個までの数量限定です。
承認する差し戻す
承認すると 公開待ち1段目: 店長
承認待ちの間は、予約も「今すぐ投稿する」もできません。
- 対応する誤り商品名・曜日・個数・表記(書いた人とは別の人が見比べる)
- 使えるプラン1段階の承認はすべてのプラン、2段階の承認はチームプラン
NGワード
アカウントのNGワードに「No.1」「人気」などの語を「修正必須」で登録しておくと、その語を含む投稿は保存はできても修正必須になり、直すまで承認・予約・公開ができません。照合は語を含むかどうかなので「No.10」にも当たり、「No1」「ナンバーワン」「一番」は別に登録しないと止まりません。
保存のたびに入るAIの表現チェックも、言い過ぎの表現に注意を出すことがあります。注意は保存も予約も止めません。
秋限定の「安納芋のスイートポテトタルト」を、10月17日(土)から始めます。 地域で人気No.1のスイーツを、ぜひ。
校閲の結果
修正が必要な項目があります(1件)
- NGワードNGワード「No.1」が含まれています。修正してください。
- 注意・AIの表現チェック炎上や誤解につながるおそれのある表現があります。
アカウントのNGワードに「No.1」を修正必須で登録した例です。「地域で人気No.1」を消して保存し直すまで、承認・予約・今すぐ投稿はできません。商品名・日付・曜日・価格が元の資料と合っているかは、Poslioは確かめません。
- 対応する誤り言い切り・誇張
- 使えるプランすべてのプラン
リンクのチェック
保存のたびに本文のURLを確かめ、開けなかったURLを「注意」として知らせます。注意なので保存や予約は止めません。リンク先の中身が投稿と合っているかは見ないので、URLは人が開いて確かめます。
- 対応する誤りURL
- 使えるプランすべてのプラン
Poslioでもできないこと
Poslioは、商品名・数字・日付が元の資料と合っているかを自動では確かめません。AIの表現チェックが見るのは言い方で、事実の正誤ではありません。AIの案は参考で正確さを保証しない、と利用規約(第13条)にも書いています。見比べるのは人で、Poslioはその確認を飛ばさずに済む流れを作ります。
確認の手順
見比べる相手は、AIに渡した素材のメモではなく、正しいと確かめた元の資料(価格表・告知の原稿など)です。メモが間違っていると、AIの案もその間違いを引き継ぐためです。下の作例(素材のメモとチェックリストの項目)も合わせて使ってください。総務省・経済産業省のAI事業者ガイドラインも、AIを使う人に、正確なデータを入れることと、出力の精度とリスクを理解して使うことを求めています。
「No.1」「人気」「満足度◯%」など、資料に根拠の無い言い切りは消すのが確実です。消費者庁は、No.1表示が「合理的な根拠に基づかず、事実と異なる場合には、(中略)不当表示として景品表示法上問題となる」としています(No.1表示に関する実態調査報告書)。AIの案に出てきた数字を、根拠として扱わないでください。
- 素材を渡す前(書く人): 固有名詞・数字・日付を元の資料から書き写し、曜日はカレンダーで確かめる
- 案を受け取ったら(書く人): 案の中の固有名詞・数字・日付・URLに印を付け、元の資料と1つずつ見比べる。資料に無い事実や評価は消す
- 保存の前(書く人): URLを開き、リンク先の中身が投稿と合っているかを見る
- 承認があるとき(承認する人): 書いた人の確認を前提にせず、数字と日付だけでも元の資料と見比べる
- 公開の前(予約した人): 予約から公開までに、価格や日程が変わっていないかを確かめる
1人で運用するとき・チームで使うとき
1人で運用しているなら、承認を「承認なし」にして、事実確認の項目をチェックリストに入れておくのが現実的です。書いてすぐより、少し時間を置いてから元の資料と見比べると、思い込みで読み飛ばしにくくなります。
チームで使うなら、アカウントごとに承認者を決め、書いた人とは別の人が元の資料と見比べる形にします。承認者が自分で書く場合の扱いは、上の「承認」で説明しています。
どちらの場合も、素材のメモには投稿に要らない個人情報(お客さまの名前や連絡先など)を入れないでください。AIへ送る情報と「AI機能を使わない設定」(チームプラン)は、「炎上しやすい表現」のページで説明しています。
そのまま使える例
AIに渡す素材のメモの書き方(事実を先に、そのまま書く)
作例(Poslioが作成)- ポイント
- 事実と、言い方を任せる部分を分けて書いています。AIに渡す前に、事実の欄だけを元の資料と見比べておけば、案を確かめるときも同じ欄と見比べるだけで済みます。
- 直すところ
- 商品や催しの事実の欄を、自社の資料から書き写してください。曜日はカレンダーで確かめてから書きます。
チェックリストに登録する項目(AIの案を確かめる)
作例(Poslioが作成)□ 投稿の作成に使った素材の内容が、正式な資料(価格表・告知の原稿など)と合っていることを確かめた □ AIの案に、資料に無い数字・評価(「No.1」「人気」など)が足されていないか、資料と並べて見た □ AIの案で言い換わった商品名・店名・人名を、資料の表記に戻した □ 案の中の日付の曜日を、カレンダーで確かめた
- ポイント
- AIの案で起きやすい誤りに絞った項目です。素材のメモが正式な資料と合っていなければ、AIの案もその誤りを引き継ぐので、1項目目で素材そのものを確かめます。Poslioのチェックリストは全項目にチェックしないと保存できず、誰がいつチェックしたかも投稿と一緒に残ります。
- 直すところ
- URLやPR表記など、AIの案に限らない確認は、投稿前チェックリストのページの項目と組み合わせてください。項目が多すぎると形だけのチェックになるので、合わせて10項目前後までに絞ります。
参考にした資料
- 生成AIの出力の正確さ(個人情報保護委員会):ppc.go.jp(PDF)(確認日:2026-10-15)
- AI利用者に期待されること(AI事業者ガイドライン第1.2版):soumu.go.jp(PDF)(確認日:2026-10-15)
- 「No.1」などの表示(消費者庁):caa.go.jp(PDF)(確認日:2026-10-15)